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この記事の最終更新日は 2021年3月28日 です。現在は状況が異なる場合がありますので予めご了承ください
新型コロナウイルスがどんな経過をたどり、治癒までにどれくらいの期間を要するのか、
などの情報が知りたいのに、なかなか公開されない。
正直「何しとんじゃい!!」と悶々としてたところでようやく一部、情報公開となりました。新型コロナウイルス感染時の身体症状と治癒までの経過をまとめてみました。
新型コロナウイルス感染時の身体症状と治癒までの経過まとめ。公開された3症例をまとめます。
国立国際医療研究センターから新型コロナウイルス感染患者の症例報告(2/5公開)があがりました。
当院における新型コロナウイルス(2019-nCoV)感染症患者 3 例の報告
今のところ3例のみですが、今後、新型コロナウイルス感染患者の症例報告数が増えてくると、もっと詳しいところがわかってくると思います。
新型コロナウイルス感染患者3例の症状と経過を簡単にまとめてみます。
●症例1 33歳女性、中国湖南省在住 1/20来日
1/23 咽頭痛、発熱37.5℃
1/27 咳、痰、頭痛、悪寒 この時点で肺炎は否定、腎盂腎炎で加療開始
1/30 38℃台の発熱、咳、痰が続き受診。胸部レントゲン検査とCTにて肺炎像あり、新型コロナウイルス肺炎の可能性が強く疑われ同日入院となった。
入院後の経過
1/30~31 酸素化の低下(室内気でSpO2:92%)と軽度の呼吸困難の出現あり、経鼻酸素の投与を開始。その後は呼吸状態や肺炎の悪化はみられず。
2/3(入院5日目、初診から11日目)37℃まで解熱し改善傾向、鼻からの酸素吸入も中止となる。
●症例2 54歳男性 仕事で武漢市に在住
1/27 咽頭痛と鼻汁
1/29 帰国の飛行機内で悪寒出現、37.1℃の発熱あり検査の結果、新型コロナウイルス肺炎疑いで入院。入院時、倦怠感出現、咽頭に赤みあり。肺炎像はみられず。
入院後の経過
体温38.7℃まで上昇、呼吸状態悪化なし。
1/30 新型コロナウイルス検査にて陽性反応あったが、肺炎像はなし。入院加療継続し経過観察。
第6病日まで体温37℃台と倦怠感持続している。
●症例3 41歳男性 会社員で12/20~武漢市滞在、1/30帰国
1/31 38℃の発熱、咳、
上気道症状あり新型コロナウイルス疑いで検査、同日入院となる
入院後の経過
1/31 体温37.7℃、咳あり。眼瞼結膜の充血、咽頭の赤みあり。
体温38.3℃まで上昇、呼吸状態悪化なし。
2/1 胸部レントゲンとCTにて肺炎像みられ、新型コロナウイルス検査にて陽性、新型コロナウイルス肺炎と診断された。
呼吸状態悪化なく酸素投与なし。第4病日まで37℃台の発熱持続
3例の症例報告から、はじめは風邪のような症状からはじまっているのがわかります。発熱(37~38℃)、咳、痰、喉の痛みなどです。
3例とも中国の湖南省と武漢に在住、もしくは滞在した経過があるため、新型コロナウイルス疑いで検査、入院となっています。
経過としては、1例のみ呼吸困難が出現し酸素投与をしていますが、他2例は軽い症状で済んでいます。
が、この症例報告では「症状が軽快し、退院した」との記載は一切なく、まだ入院継続中と思われることから、1月30日頃~2月1日あたりに入院し、1週間~10日経過しても、まだ退院できていないということになります。
風邪様の症状のみの場合でも、10日以上の入院加療と経過観察が必要と思われます。
2020 年 2 月 3 日現在、世界では 17,267 人の患者が報告されています。内訳として・・・
●武漢市で 5,142 人(死亡者 265 人: 致命率 5.15%)
●武漢市以外の湖北省で 6,035 人(死亡者 85 人; 致命率 1.4%)
●湖北省以外の中国全土で 6,090 人(12 人; 0.19%)
●中国以外の国 183 人(死亡者 1 人; 致命率 0.5%)⇐日本はここです!
となっていて、中国での症例が大半を占める報告となっています。
新型コロナウイルス感染時の身体症状と治癒までの経過まとめ 実際に診た医者からの情報まとめ
上記の症例報告をした医師からの新型コロナウイルス情報もまとめておきます。
・だるさや熱が非常に長く続く傾向があった
・最初は微熱、だるさなどの風邪に似た症状があり、その後高熱や呼吸器症状が出てくる。さらに1週間前後経過すると改善した
・熱はインフルエンザや風邪では一般的に3日程度で下がるが、1週間ほど続くなら新型コロナウイルスへの感染を疑う条件になり得ると説明した
・新型コロナウイルス感染症は発症から1週間以上経過してから重症化することがある
・持病を持つ方や高齢者では重症化のリスクがある
引用元:Yahooニュース|新型コロナウイルス感染症 実際に診た医師の印象
新型コロナウイルス患者を診た医者からの報告や情報が、もっと増えると、より確実で信憑性の高い情報となるはずです。
現段階では情報が少なすぎます。またウイルスはどんどん進化をしていくので、症状に変化があらわれる可能性も否定できないと思われます。
すでに日本国内に新型コロナウイルス患者は存在してますから、封じ込めるのは難しいとでしょう。
私たちにできることは、新型コロナウイルス患者の症状の悪化を防ぐこと、感染を広めないための予防策をとることが今、一番大切なのではないでしょうか。
国民ひとりひとりの感染予防策を徹底することこそ、感染拡大の最大の防御と考えられます。
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