この記事の最終更新日は 2021年4月28日 です。現在は状況が異なる場合がありますので予めご了承ください

「発達障害サバイバルガイド」発達障害者が上手に活用するコツ

 

遅ればせながら、「発達障害サバイバルガイド(著者:借金玉)」を読み終わりました。

率直な感想ですが・・・

 

 

「発達障害を何とか克服して、世の普通と言われる人たちに合わせる」方法が書かれた本ではない!!というところがいいですね~。

 

 

発達障害を持つものは、普通にできないことの方が多い。

普通にできなくて、散々悩んで落ち込んで、自分はできない人間と自分を卑下して生きてきた。

 

それを「普通じゃなくていい」と肯定してくれる本です。これだけで、心救われるっていうの。

 

 

「発達障害と言われている超不器用な人たちが、今の自分のままで、今の生活をちょっとだけ快適にして、ちょっとだけ努力して、何とか生き抜いていく、ということが目標」の内容です。

 

 

 

さて、今回のブログ記事「発達障害サバイバルガイド」発達障害者が上手に活用するコツでわかることは次の3つ。

 

・発達障害サバイバルガイドの紹介と概要

・発達障害サバイバルガイドを活用する前にするべきこと

・発達障害サバイバルガイドを上手に活用するコツ

 

 

「発達障害サバイバルガイド」を読んでいることを前提として書いていますが、記事を読んでから、発達障害サバイバルガイドを読んでいただいても全然問題ではありません。

 

ぜひぜひ参考にしていただければと思います。

 

 

目次

発達障害サバイバルガイドの紹介と内容を超ざっくり!

 

発達障害サバイバルガイド

 

 

発達障害サバイバルガイドの紹介

・発達障害サバイバルガイド~「あたりまえ」がやれない僕らがどうにか生きていくコツ47~(2020年7月29日発行)

・著者:借金玉

・発行所:ダイヤモンド社

・価格:1500円+税

 

著者の借金玉(しゃっきんだま)さんは、大学生のときADHDと診断され、二次障害として双極性障害(躁うつ病)を発症。30代半ばの中年男性。ASDも持つであろうとのこと。

 

大学卒業後は、社会人として就職するも仕事ができず2年で退職。その後、起業するが3年もしないうちに事業破綻し、2000万円の借金をこさえてしまったという経験の持ち主です。

 

 

発達障害サバイバルガイドの内容

「食っていくための生活術」として、大きく8つの構成で書かれています。

 

・生活環境 サバイバルに絶対必須の設備ハック

・お金 貧困と借金から学んだマネーハック

・習慣 くりかえしが苦手な僕らの365日ハック

・在宅ワーク だらだらに勝つ自宅作業ハック

・服 おしゃれとか以前の身だしなみハック

・食事 ずぼら完全対応版自炊ハック

・休息 生き延びるための休日ハック

・うつ 不安とともに生きる再起ハック

 

ちなみに、今現在二次障害でうつのどん底にいる人に対しては、P310から読んでくださいと注意喚起をしてくれています。

 

この本に書かれている通りに読み進めていくことをおすすめします。

 

 

 

発達障害サバイバルガイドを活用する前にするべきこと

 

たぶんなんですが、発達障害サバイバルガイドを読んで「さっそく自分も実践してみよう!」って思った人、けっこういると思うんですね。

 

でも、ちょっとだけ待って下さい!!

衝動性の高いADHDは、特に落ち着いてくださいね。

 

 

本を元に実践に移る前に、やっておかなければならないことがあるんですよ。これ、とっても重要なので、耳を傾けていただければ嬉しいです。

 

それは「自己分析」という自分を知る作業です。

では、方法を教えますね。

 

 

1.自己分析をする

自分の特徴や特性、困りごとを掘り起こす作業をします。

箇条書きでメモっていくといいですね。

 

例えば、こんな風に。

・食器洗いは嫌いでやりたくない、溜め込む

・部屋の模様替えはとことんこだわる(こだわるところも書き出す)

・人混みが苦手、音が雑音に聞こえてくる

・光が強いと疲れる

・事務仕事が苦手、ケアレスミスが多い・・・etc

 

2.1の分析内容を、受容する

明らかになった「自分」という人間の特徴や特性・困りごとを、丸ごと受け入れます。

「へえ・・・自分ってこういう人間だったんだ」と、ただただ思うだけでいいです。

 

 

この時、「まったく自分という人間は・・・(-_-;)」

などと悩む必要はないし、落ち込む必要もありません。

 

 

 

発達障害サバイバルガイドを上手に活用するコツ

 

さあ、自己分析という自分を知る作業が済んだら、いよいよ「発達障害サバイバルガイド」の活用に進んでいきます。

 

でも、自己分析後にあらためて「発達障害サバイバルガイド」の内容を見てみると、あることに気づきませんか?

 

「この項目の方法、自分には合わないなあ・・・」と。

 

 

そうなんです。

発達障害を持っていても、すべて自分と同じではないんですね。

 

ADHDといっても、10人いたら10人の特性は全部違います。そこに、ASDの特性も持ち合わせていたら?

 

苦手とすることも、人それぞれ違います。

 

借金玉さんには最適な方法でも、自分では「めんどくさいな」って思って、やれないかもしれない。

 

ですので重要なことは「自分仕様にカスタマイズ」してから実践です。

では、ミムラの場合でカスタマイズを考えてみますね。

 

 

生活環境の設備ハックの内容に、「食洗機を導入する」とあるんですが、この内容だとミムラには当てはまらないんですね。

 

ミムラの場合、「食洗機に入れることすら面倒くさい」んです(笑)

だからミムラにとっては、食洗機を入れることは問題の解決にはならないんです。

 

 

ここまでくるとどうしようもないのですが、幸いなことに、うちの娘さんは食器を溜めるとか、洗濯物を溜めることが大嫌いなので、さっさとやってくれています。

 

ミムラ家の場合は、「家族にお願いする」という方法にカスタマイズです。

 

 

 

もうひとつの方法としては、使う食器の数を必要最低限にして、洗わないと食事ができない状況というのを無理やりにでも作り出す、ことですかね。

 

何故なら、食器の数が多すぎると食器が無くなるまで、洗わないことが予想されるからです。ま、実際その通りなんですがね。

 

 

極端な話、食器を洗わなくてもいい方法を考えだしてもいい訳で、使い捨ての紙皿使うとか、食器にラップを敷いて汚さないようにするとか、そもそも食器を使わない!というのもありかと。

 

要は、自分が生活しやすいようにすればいいのだから、どんな方法でもいいですよね。

 

そんな感じで自分スタイルにカスタマイズしながら実践していくと、何とかかんとか不器用ながらも生活できるようになっていきます。

 

 

 

自分だけのサバイバルガイドを作り上げるのも楽しいと思いますよ~(*´▽`*)

 

関連記事⇒「主治医から褒められた!ADHDの特徴を補うために、工夫した5つの方法」

 

 

 

この記事で紹介させていただいた書籍です。