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この記事の最終更新日は 2021年3月28日 です。現在は状況が異なる場合がありますので予めご了承ください
先週の10月12日土曜日、日本列島を襲った台風19号。
東日本大震災から、想定外とされる天災が続いています。台風19号が及ぼした被害は大変大きく、災害時には感染症のリスクが拡大します。
実はミムラの実家も床上浸水の被害にあいました。初めての床上浸水、どう動いていいのか?わからない中でおこなった実家の片付け。
今回は、初めての床上浸水・実家の片付け体験レポートと家屋・家財の消毒方法、水害後に気を付けるべき感染症についてまとめてみました。
ぜひ、参考にしていただけたらと思います。
目次
被災、まずは正しい情報を得ることが大切ですよ
東日本大震災の時、いい加減な情報がチェーンメールで頻繁に送られてきていました。私は、そのメールを送ってきた知人に対して注意をしました。
「いい加減なメールに振り回されるんじゃない!」と。
当時、まだスマホは一部の人たちが持っているのみ。電気は通っていなかったので、ようやく使えるようになったガラケーで情報を収集し、正しい情報を伝えました。
台風19号、水害・床上浸水後の家屋の清掃方法と消毒方法
厚生労働省のHPから、浸水後の対応をまとめた資料が出ていますので、ぜひ参考にして動いていただきたいです。
家屋が浸水したときに、一番大切なことは「できるだけ早く清掃し、家屋や家財を乾燥させること」です。
理由は「感染症を予防するため」です。
引用先:厚生労働省HP
家屋の清掃や片付け時の注意点
引用先:厚生労働省HP
感染症を予防するための家屋の清掃方法
1.家の中の畳や不要なものを片付け、ゴミや汚泥などを取り除きます
2.汚れた家具や床は流水で洗い流すか、雑巾で綺麗に拭きます
できるだけ外気や日光にあて乾燥させるとGood!
3.食器棚や冷蔵庫は雑巾で拭いて汚れを取り除きます
4.塩化ベンザルコニウムで家具類・食器棚・シンク下・冷蔵庫などを拭きます
5.食器類はハイター・ミルトンなどで消毒します
*清掃までの時間が経過した場合や汚れがひどい場合、次亜塩素酸ナトリウムでの消毒がよいようです
引用先:厚生労働省HP
台風19号、水害・浸水被害後の気を付けるべき感染症について
生まれて初めての浸水被害により一番心配したのは、感染症のことでした。調べてみると次の感染症に注意が必要であることがわかりました。
レジオネラ肺炎、レプトスピラ症、破傷風や外傷後感染に注意が必要です。
といっても、横文字だらけで「何ぞや??」というのが正直なところと思いますので、簡単に調べてみました。
レジオネラ肺炎
レジオネラ菌で汚染された雨水を誤飲したり、粉塵(土埃)と共にレジオネラ菌を吸引することによって起こる肺炎。腹痛、下痢、意識障害、歩行障害などを伴うことがある。臨床症状で他の細菌性肺炎と区別することは困難。
引用先:厚生労働省HP
レプトスピラ症
病原性レプトスピラ(Leptospira interrogans など)による、多様な症状を示す急性の熱性疾患である。
病原性レプトスピラを保有しているネズミ、イヌ、ウシ、ウマ、ブタなどの尿で汚染された下水や河川、泥などにより経皮的に、時には汚染された飲食物の摂取により経口的にヒトに感染する。黄疸、出血、腎障害などの症状が見られる。重症型の黄疸出血性レプトスピラ病(ワイル病)と、軽症型の秋季レプトスピラ病やイヌ型レプトスピラ病などがある。ワイル病は黄疸、出血、蛋白尿を主徴とし、最も重篤である。
潜伏期間は3~14日で、突然の悪寒、戦慄、高熱、筋肉痛、眼球結膜の充血が生じ、4~5病日後、黄疸や出血傾向が増強する場合もある。
引用先:厚生労働省HP
破傷風(はしょうふう)
破傷風は、破傷風菌により発生し、かかった場合に亡くなる割合が非常に高い病気です。以前は新生児の発生もみられましたが、近年は30歳以上の成人を中心に患者が発生しています。
主に傷口に菌が入り込んで感染を起こし毒素を通して、さまざまな神経に作用します。口が開き難い、顎が疲れるといった症状に始まり、歩行や排尿・排便の 障害などを経て、最後には全身の筋肉が固くなって体を弓のように反り返らせたり、息ができなくなったりし、亡くなることもあります。
引用先:厚生労働省HP
その他、外傷後感染など・・・
感染症にならないための対策
・換気
・怪我予防対策(手袋、長そで、長ズボンで肌の露出を避けた格好)
・マスクをつける
・流水による手洗い
台風19号、実家の床上浸水の全貌とやったことリスト
まずは家の中をご覧ください。
周囲の家よりも120cmほど高い土地にたっていて、尚且つ土台も高くした建物でしたが、床上50cmほど浸水してます。ということは、周囲の低い土地の家は2m近く浸水していることになりますね。
まるで津波による被害のよう・・・。
台風19号が及ぼした被害の内容は、浸水被害 3万3000棟(うち床上浸水は1万9701棟)、全半壊・一部損壊 1600棟以上。
幸いだったのは、堤防の決壊などで水が流れ込んできたわけではなかったこと。
近くの小さな川の水が溢れ、じわじわと水が上がってきた状態だったようで、汚泥がほとんどなかったのです。
下水道も問題なし!
水も一晩で引いたので、片付け作業に早くから着手できました。
地域の議員さんがさっそく現場に入り、ごみ清掃の手配やら、何かと動いてくれたようです。
また、区役所の方も回ってきて現状の確認作業と消毒薬の塩化ベンザルコニウムを置いていってくれました。
実家での片付け作業の中身は次の通りです。
目標は、天気の良い13日で大方の片付けが済み「食う・寝る・排泄」が自宅で可能になること!
・畳は本畳で水を吸って何百キロもあり重いので、男手が確保できる翌日に片づける
・和室のモノを片付け、家具の引き出しや押し入れの中身は捨てる
・家具類の引き出しは水洗いして外で乾燥、側は動かせないので拭いて消毒
・水に浸かった衣類、食器類、食材などは躊躇なく捨てる
・ひとつひとつ「いる・いらない」という仕分けは無しにして、捨てるを選択(片付け作業時短のため)
・どう動いてよいのかわからない母に対して、ミムラの指示に従ってもらう
・モノを選別しようとしたら、捨てるを指示・・・鬼のような娘ですんません(;´Д`)
とにかく朝から晩までほとんど休みなく動いて、目標を何とかクリア!!
ゴミ袋何十袋出たのか分からないくらい出ましたよ~。
もうさ、残りの人生すべてのごみを捨てたような気分だったです(笑)
自分ちの断捨離はまだまだ終わらないのにね。
でも、いざ片付けとなると頭の中は真っ白になってしまって、スマホで検索するという発想がありませんでした(;^ω^)
検索すれば出てくる情報だったのですが、東日本大震災時に津波に遭った友人の片付けの話を思い出しながら、清掃したんですね。
これまで得た情報や経験がとても役立ちました。消毒方法については、看護師の知識が役にたちましたね。やっぱり経験って無駄にはなりませんね。
まとめ
温暖化の影響で、このような台風による水害や浸水被害は、今後もひどくなっていく可能性がありますね。
いつ自分の身に降りかかってくる可能性もありますので、ぜひ参考にしていただき、頭の片隅にでも刻み込んでいただければ、と思います。
一日も早く、被災した方々がいつもの日常を取り戻せますように・・・