セミリタイアしたいんだけど、貯金がいくらあれば可能?
セミリタイアするために必要なお金の考え方、使い方を知りたい
セミリタイア後の理想的な生活を知りたい
この記事は、「貯金はそれほど無いけど近い将来セミリタイアしたい」という方へ向けて書いています。
目次
セミリタイアの条件:貯金って必要??
セミリタイアで検索してみると、次のような相談を目にします。
・30歳でセミリタイアするとして、貯金2500万円でも可能でしょうか?
・年齢:男性52歳、金融資産:3000万、セミリタイア可能でしょうか?
・現在の私の状況ですが、41歳女性、独身、貯金4,000万です
相談者のほとんどが、数千万円の貯金があるんですね。
それでも不安なのでしょう。セミリタイア可能かどうかの相談をしてきています。
私からみると、羨ましいほどの貯金額です。上手に資金運用できれば、セミリタイアも夢じゃないですよね。
一番はセミリタイア後の生活にどういう生活を送るか?
それによって必要となる貯金額が変わります。
ちなみにセミリタイアとは、貯金や不労所得(投資など)、少しのアルバイトやパートなどで収入を得ながら、ガッチリ働くことなく生活を送るスタイルのことを言うそうです。
極論「貯金が無くても必要最低限のお金を稼いで生活できるなら、何歳でもセミリタイアはできる」ということにはなりますね。
しかし、人は何かしらの余裕が無いと、精神的に安定して生きることはできないですし、いつまでも健康体とも限りませんから、ある程度の貯金は必要でしょう。
ではセミリタイアするための貯金は、どれくらい必要なのでしょうか?
これは、毎月生活費をいくらかけるのか?で必要とする貯金額が変わってきます。
例えば、毎月の生活費が12万円かかると仮定しますね。
アルバイトやパートで月6万円の収入を得るとして、6万円の資金不足となります。
不足分6万円を貯金から補うとすると、6万円×12か月=72万円/年。
仮に50歳からセミリタイアするとして、年金が貰える65歳までに必要な金額は、1080万円。
65歳から国民年金6万5000円(満額で78万円/年貰える)と貯金から不足金額5万5000円を補うとすると、5万5000円×12か月=66万円/年
85歳まで同様の生活をしたとして、1320万円必要となります。
65歳までの不足分と65歳以降の不足分を計算すると、2400万円が最低でも必要となりますね。
ちなみに厚生年金加入者の年金額は基礎年金(国民年金)に上乗せされるので、不足分の金額はもう少し減る計算となります。
年金をもらえる65歳まで、生活費を抑えた生活を送ることができる。
フルタイムでなくても、アルバイトやパートでゆる~く働いて、生活費全額を稼いで生活ができる。
そうなれば準備する貯金額を減らすこともできそうです。
では生活費を効率よくコストダウンするには、どうしたらいいのでしょう?
ただ闇雲に生活費をコスト削減する生活じゃ面白くない。
同じ生活費をコスト削減するなら、やってて楽しいとか、面白い方が絶対いい!
そこで、生活費のコスト削減は、ミニマリストと呼ばれている方々の生活スタイルを、とことん参考にしてみるのが一番いいと思いました。
セミリタイア後の生活:ミニマリストからヒントをもらう
ちなみにセミリタイア後の生活をイメージさせてくれる、ミニマリストとは、次の4人の方々です。
・「僕たちに、もうモノは必要ない。」の佐々木典士さん
・「手ぶらで生きる。」のミニマリストしぶさん
・「寂しい生活」の稲垣えみ子さん
・「自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと」の四角大輔さん
みなさん生き方が仙人モード全開ですよね~(笑)
この4人の方々に共通しているのは、必要最小限の無駄のない生活を送っているというところだと思います。
ここまで突き抜けてしまうと「人生面白くってしょうがない」空気感をひしひしと感じます。
貧相だの病気だのとマイナス評価する方もいますが、それはさておき、大いに参考になると思いますね。
引き算の生き方って素敵ですよ、ほんと。
もちろん、生活水準は人それぞれです。
お金を湯水のように使っていては、いくら貯金があっても足りません。無駄のない生活を送る努力は必要不可欠と思います。
セミリタイアするために、やみくもに節約するだけじゃつまらないですよね。
無駄なところは省き、必要なところにはしっかりお金を使う。そんなメリハリの利いた生
き方のヒントを、ミニマムライフから教えてもらいましょう。
まだ読んだことがない、という方は参考までに読んでみると面白いですよ。
自分が参考にできるところを真似たらいいと思うんです。
では次に、セミリタイア後の生活費を導き出す考え方について、みていきますよ。
セミリタイアという「自由への近道」につながる大切な考え方なので、しっかりと自分のものにしていきましょう。
セミリタイア後の生活費を導き出すミニマムライフコストという考え方
ミニマムライフコストとは、四角大輔さんが提唱する考え方です。
ミニマム・ライフコストとは、ぼくがつくった概念で「自分や家族が健康的に生活するために必要な最低限のお金」のこと。これさえわかれば、「これ以上は無理して稼ぐ必要はない」ということに気づくのと同時に、ムダな出費こそがもっともハイリスクな行為、という「お金の本質」を知ることもできる。
自分の生活はいくら稼げば成り立つのか。完成した収支表(家計簿)は、あなたの「人生のムダ」の映し鏡となる。それを把握した状態で生きることが、お金への焦りや、お金を失う恐怖からの解放につながる「自由への近道」なのである。
引用文献:モバイルボヘミアン 本田直之・四角大輔著
ミニマムライフコスト「自分や家族が健康的に生活するために必要な最低限のお金」を割り出してみましょう!
ミニマムライフコストを知ることで、生活に必要な最低限の金額がわかります。そして無駄という恐怖の金額も・・・。(-_-;)
ミニマムライフコストの項目に、ハッキリと決まりはないとのこと。
まず大きく分けると固定費と変動費の二つになりますかね。
項目に決まりはないとのことだけど、自分の生活のために必要な項目は、だいたいこんなところかなぁ。
●固定費
住宅費(住宅ローン+マンション管理費+固定資産税)・通信費(スマホ+インターネット+光電話)・NHK・保険料・年金・車の維持費(任意保険+車検代+ガソリン代)など
●変動費
食費・日用品代・電気代・ガス代・水道代・医療費
例【ミムラ家の場合】
<固定費>
住宅費 64322+17800+10000
(住宅ローン・マンション管理費・固定資産税)
通信費 11000
NHK 1260
生命保険 6271+21000
(がん保険・医療保険・養老保険など)
車維持費 4260+1750+2500
(任意保険・車検点検代・ガソリン代)
保険料 35000
(任意継続した場合・前年度の収入による)
年金 16610
<変動費>
食費 26,000~27,000
お米・日用品 10,000
電気代 15,012
ガス代 9,754
水道代 6,664
医療費 10,000
*光熱費は月平均額
ここまで固定費と変動費を打ち込んで「お金かかりすぎ」と気持ちが萎える。
これまでも何度か見直してきたのですが、吐き気してきた・・・。
前々からわかっていたことだけど、光熱費がかかりすぎてる。
といっても、生活時間帯の違う子供たちの協力が得られないと、自分ひとりの努力だけでは限界。
抜本的な見直し必要ですね。
こんな高額じゃ、セミリタイアなんて夢のまた夢。
今考えているのは、成人した子供たちから、きちんとお金を入れてもらうこと。
一人暮らしなら家賃や光熱費など、生活にかかるお金は自分で払いますもんね。
私だっていつまで元気でいられるかわかりません。
一人暮らししているつもりで、お金を入れてもらうことを提案したいと考えています。
とまあ、こんな感じでミニマムライフコストを見直していくと、無駄や修正点がみえてきます。修正しながら、ミニマムライフコストを決定していきましょう。
セミリタイアの準備:ミニマムライフコストを基にした生活を送ってみよう
ミニマムライフコストが決まったら、予算内で実際に生活してみるのがいいですね。
やってみると意外とできないことに気づいたりして。
実践・修正を繰り返して、来るべきセミリタイア生活に向けて準備をする。
同時に、貯金も殖やす( *´艸`)
セミリタイアに向けての準備も楽しんでできたら最高ですね。
まとめ
今回は、セミリタイア準備編として貯金500万円以下でセミリタイアする方法についてお話ししました。
・セミリタイアとは、貯金や不労所得(投資など)、少しのアルバイトやパートなどで収入を得ながら、ガッチリ働くことなく生活を送るスタイル
・貯金額は、毎月の生活費をいくらかけるのか?で必要とする額が変わる
・ミニマリストは、必要最小限の無駄のない生活を送っている
・ミニマムライフコストとは「自分や家族が健康的に生活するために必要な最低限のお金」のこと
・ミニマムライフコストは自由への近道
・ミニマムライフコストが決まったら、予算内で実際に生活してみる
ミニマムライフコストを出してみたことで、生活の無駄や家族に協力を求めたいところなど、改善点がはっきりと見えてきました。
必要なお金がわかってくると、セミリタイアへの漠然とした不安が減ってきましたし、やってやる!!って気持ちでいっぱいになりましたよ。
セミリタイアが目標ではなくても、ミニマムライフコストは日々の生活にとっても役立つ考え方だと思いますので、ぜひ参考に出してみてくださいね。