池江璃花子選手が白血病が寛解状態となり、退院したニュースに、よかったね~って素直に喜んでいたのですが・・・。
池江璃花子選手となべおさみ氏の関係性を懸念する記事をみつけました。しかも家族ぐるみで関係があるようなので本当に心配です。
以前より池江選手となべおさみ氏の手かざし療法のことは、話題に上がっていたようですが、ミムラは昨日の記事で知り、ちょっとショックを受けてしまいました。
がんや難病などの大病を患うと、本人もしくは家族などが医療以外の「代替療法」にはしるケースは結構みられます。
人間の弱い心理をよく表していると思うのです。藁をもつかむ・・・とは言いますが、現代医学の治療を放棄しての「代替医療」は賛成できません。
池江選手はきちんとお兄さんからの幹細胞移植術により、寛解していますので大丈夫とは思いますが、「代替療法によって幹細胞移植が成功した」という勘違いをされていないことを祈るばかりです。
今日は、池江選手と関係が噂される、なべおさみ氏の「手かざし療法」と言われる代替療法について調べてみたいと思います。
目次
池江璃花子、家族ぐるみで頼る?なべおさみの手かざし療法 「手かざし療法」という代替療法と効果について
すでに胡散臭い匂いがプンプンなんですが、なべおさみ氏の言う「手かざし療法」という代替療法について、まずは説明をどうぞ・・・。
なべの説明によれば、施術では手をかざしながら、《よーし、見つけたぞ、隠れるな隠れるな》《こっちにおいで。私の中で仲良く生きよう。大丈夫殺しゃしないさ、さあおいで!》などと相手の体に語りかける。
すると相手の「病の気」がなべの体に移るという。
《私に助けられた人の気が、私に移ってくるから、本人は肉体の回復をみるのです。が、その分、私は私の体に移った病の気の為に、しばらくの期間は苦しみます。だからその間に健康診断など受けようものなら、途端にアウトです。初めて公にしますが私は今日まで、六度のガン告知を受けています》
つまり相手のがんを、なべが「引き継ぐ」というのだ。
2019年9月NEWSポストセブンより
しかもですよ、月刊オカルト情報誌「ムー」の中で、自分は天から授かった才能があると、病気を治すことができる力を持ってると言っているそうです。
この人は病気を持ってるとか、どれだけ生きられるかまでわかるんだっていうのだから、もう胡散臭すぎて、よう言うわ!!って思いました。
この記事をみたとき、正直ありえないでしょ!って呆れてしまい、笑うしかありませんでした。
では、手かざし療法っていったいなんなのでしょうか?手かざし療法の始まりについてちょっと調べてみました。
手かざし療法の始まり
元々、宗教と関係が深く、信仰の癒し(信仰療法)や呪術的治療の一種であり、古くからおこなわれていた。新約聖書は、信仰があれば手当てによる癒しが可能であるとしている。
引用元:Wikipedia
やはり宗教との関係性は強いようです。医療という知識と技術が無かった大昔は、神様に頼るしかなかったんですね。
現代でも「手かざし療法」は普通に行われています。崇高真光については、どこかで聞いたことがある、という人は多いと思います。
崇高真光の「手かざし」
真光の業は、そのあかしです。手をかざし、手のひらから高次元の光を放射して、一切を浄め、あらゆる悩みや問題を解決していく業です。
引用元:崇高真光
高次元の光を放射って???
その他の「手かざし療法」と言われるものもありますね。レイキは日本が発祥ですが、外国で流行し、日本へ逆輸入する形で日本に広められたものです。
いずれの方法も手のひらや指先を患部に近づける点で共通しているが、次のような差があり、多種多様である。
- ・手を患者に直接に接触させる、手を患者から少し離してかざす(例:レイキ)
- ・手のひらを広げて行なう方法(例:手のひら療治)、手の先をつぼめて行なう(例:ヒーリングコード)
- ・静止したまま行なう(例:レイキ)、振動させながら行なう(例:太霊道、スリー・チャクラバルティ)。
- ・手のひらをかざす際に呼吸に注意する(例:クォンタムタッチ)、オーラに注意する(例:バーバラ・ブレナン)
引用元:Wikipedia
気功はちょっとだけ体験したことがあります。
昔の同僚で気功を習っている人物がいまして、かざしてもらったことがありました。
直接肌に触れてはいないのですが、「ビリビリ」と刺激があったのを体験したことはあります。ただ、これが病気を治すかどうかは正直わかりません。
一度だけではダメらしく、継続することが大切みたいでした。
池江璃花子、家族ぐるみで頼る?なべおさみの手かざし療法 代替療法に頼りたくなる人間の心理
大病を患うと本人、もしくはその家族が代替療法などの民間療法と言われるものに頼り、ハマってしまう場合は結構あると思います。
ミムラの実体験では、祖父母のことがありました。
代替療法というか、当時は「拝み屋さん」でしたけど(;^ω^)
ミムラの祖父は50代で肺がんになりました。健診でみつかったとき、祖父は精密検査を受けず、1年後の健診では肺は真っ白に。
受診したときには、すでに手の施しようがなかったといいます。
当時は、本人にがんの告知はしない時代。祖母は祖父に病名は言わず、治療を受けさせていました。
手術で開胸するも、どうしようもなくそのまま閉じたそうです。抗がん剤と放射線の治療で髪の毛は抜け、吐き気に襲われ、治療は大変だったようです。
祖父は気丈な人だったので、会いに行くといつも笑顔で、孫のミムラを迎えてくれてましたね。
治療という治療は全部受けていたはずです。
最終的には、気管切開をし人工呼吸器をつけ、点滴だらけで全身はパンパンに浮腫んでいきました。
その頃には痛み止めのモルヒネを使っていたようなので、意識レベルは低下しており、ただただ生かされてる状態でした。
祖母も当然悩んでいたんでしょうね。
「なんでうちの人だけ・・・」ってよく言ってましたから。
あるとき、祖父母の家に行くとある変化がありました。
庭にあったはずの池が埋められていたんです。
祖父が大切に手入れをしていた庭、その庭にあった池。錦鯉を飼育してたんですよ。ばあちゃん!!それを埋めちゃったの?!
うちのおかんは「なんで!!」ってビックリしてたんですけど。理由は「鯉の世話できないから」でした。
ところがその後、遭遇してしまったんですよ。「拝み屋さん」に。
当時の私はわからなかったんですけど、うちの両親の慌てっぷりと、何とも言えない空気は異様でした。
祖父の病気が治るなら・・・
その思いで「拝み屋さん」に拝んでもらってたとのことでした。
で、拝み屋さんに言われたのが「病気の原因は、庭にある『池』だから、池を埋めなさい」だったそうです。だから池を埋めたんですね。
他にも、アドバイスされたことは何でもやっていたと思いますよ。庭の石が悪さしてるとかね・・・。拝み屋さんや宗教に走る、というのが当時の方法なんだと思います。
最近では、サプリメントや健康食品、アロマテラピー、ヨガ、瞑想、音楽療法、マッサージや鍼などに頼る傾向があるとのこと。
なぜ、医療的なケアだけではなく代替療法に頼ってしまうのでしょうか?
代替療法に頼る理由として、挙げられているのは・・・
「自分でも何かできないかと思って」「免疫力をアップすれば、がんが治るかもしれない」「抗がん剤治療の副作用を少しでも減らしたくて」「体力をつけるために」「すこしでも体に良いことをしておきたい」「過去の生活習慣を反省して」
なかには、「健康食品が効かないことは分かっているが、安心感を得るためのお守りがわりに利用している」という人もいました。
ある患者さんからの悲痛とも呼べる訴えが、もしかしたら答えになるのではないかと思い始めました。その訴えは「がんと診断されてから、具体的に何が不安なのかわからないけど、とにかく不安でたまらない」というものです。
引用元:朝日新聞デジタル
そう・・・漠然とした不安に襲われるんですよね。
何?って聞かれても、ハッキリと何が不安ってわからないんですよ。とにかく不安で仕方ない。
一昨年、昨年のミムラも同じ気持ちでした・・・。
アホみたいに自分の病気のこと調べまくって、同じサイトを何度も訪れるとかね。
さすがに医療関係者なので、代替医療にのめり込む恐ろしさは知ってるつもりでしたから、何かにすがる気はなかったですが。
乳がんで亡くなった小林麻央さんも、代替療法にのめり込んでいたようです。
乳がんの標準治療をしていれば、5年生存率90%を超えたとされているそうで、とても残念です。
先週発売の週刊新潮(7月6日号)では、麻央さんが気功に頼っていたという関係者の証言が報じられているが、事実、麻央さんのブログでは気功のほか、マッサージ、サプリメント、温浴療法、酵素風呂などの言葉が散見され、夫・海老蔵のブログからも長女・麗禾ちゃんや長男・勸玄くんをともなって気功に通っている様子が窺える。
麻央さんはブログに〈マッサージをしたり気功をしたりサプリを飲んだりしても!「私は本当に身体が鈍感だから効果がまだよく分からないの」が口癖でした〉と綴っているが、思ったような効果が得られなかったことが示唆され、苦しい胸中が垣間見える。
引用元:2017年7月6日 デイリー新潮
池江璃花子、家族ぐるみで頼る?なべおさみの手かざし療法 がん患者さんだけではない、その家族も不安にかられてる
ほとんどの患者さんは、少なからず漠然とした不安や恐怖を感じていることは間違いないと思います。さらに、患者さん本人のみならず、家族も同じように不安にかられていると容易に想像がつきます。
そのため、「家族のためになにかできないか」という思いから、補完代替療法を勧めることにつながる可能性が出てきます。事実、患者さんへの実態調査では、利用してみたきっかけとして最も多いのは、「家族の勧め」という結果もあります
引用元:朝日新聞デジタル
考えてみてください。自分の大切な家族が病気になる。風邪をひいても心配になるのに、がんなどの大病だとしたら。
患者本人は自分のこともだけど、残された家族のことも心配。家族は患者のことも心配だけど、子供が小さいなど今後の生活のことなどいろんなことが心配になるものです。
不安な気持ちをどうにかする方法がわからず、いいのか悪いのかもわからない、代替療法に頼りたくなる気持ちはわかります。
だけど、医学的治療と代替医療の比重が逆転してしまうことが問題。そこをはき違えないようにしなければならないと思います。
池江璃花子、家族ぐるみで頼る?なべおさみの手かざし療法 代替療法と上手にお付き合いするために
実際の現場でも、サプリメントや健康食品の相談を受けることがあるのが現状です。医師に対して、同様の相談ができる患者さんたちはいます。
例えば、関節の痛みに効くというサプリとか(TVでやってますよね~)、試してガッテンでやってた食べ物の話題とか。健康機器のこととか(笑)
だけど、だいたいの患者さんは医者に対して、ホントのことを言わない傾向が強いと感じています。
医療の現場はチーム医療です。
主治医の他に、看護師、薬剤師、理学療法士、栄養士など、たくさんの医療従事者がサポートしていきます。
まずは、話しやすいスタッフへ相談してみることをお勧めします。そこからスタートですね。
自分が思ってることを言葉にして相談することで、思いがけず不安が解消されたり、冷静になれたりすることもあります。
医療従事者は代替療法すべてを否定するつもりはありません(人によっては否定する場合はあるかもですが・・・)。
実際にアロマテラピーを精神的支援に取り入れてるところもあります。ミムラ、アロマの研修受けたことありますよ~( *´艸`)
薬剤師は、サプリメントも内服薬との飲み合わせを調べたりして、アドバイスをしてくれたりもします。
だから、勝手に始めないで、ぜひとも相談してくださいね。
それから、ご家族や親せきの方、お友達などへ。
周囲の冷静な目で見て「おかしいな」と思ったら、ぜひ声をかけてあげてください。
泥沼にはまる前に、勇気あるひと言で、手を差し伸べることができるかもしれません。
最後に、看護師の「看」という字の意味です。
「手」で触れて「目」でみる。
看護とは、手で触れて観察し、みまもる・・・「看護の基本」を意味している、ということを学生時代に習いました。
子供の頃、痛いところがあるとお母さんが手で、さすってくれませんでしたか?
すると不思議なことに、痛みが遠のく。
私は子供の頃よく腹痛を起こし、母にお腹をさすってもらいました。子供心に不思議だなあと思ったものです。
ほら、ドクターXの大門未知子がオペの後で、患者の体に手を触れていきますよね!!
そんな「てあて」なら、いいんですけどね。